エナジーブーストキャップとは

エナジーブーストキャップは、ヨネックスのラケットの公式スペック(搭載技術欄)に記載される、グリップエンド(握りの一番手元、ラケット末端)に付くキャップの名称です。ヨネックスはこの部分を「剣先キャップ」と呼んでおり、末端の形状からシャフトのしなり方や打球時の面の安定を設計しようという考え方に基づく技術です。

ヨネックスの説明では、ねじれを抑えつつシャフトをしなりやすくした形状により、しなりで溜まったエネルギーをロスなくシャトルへ伝えるとともに、打球面のブレを抑えてコントロール性も高めることを狙ったもの、とされています。パワー系ラケットのASTROX 99(2018年発売)などで搭載技術として紹介されてきました。

「プラス」との違い

当サイトの収録データには「エナジーブーストキャップ」と「エナジーブーストキャッププラス」という2つの表記があります。ヨネックスはプラスを「進化した剣先キャップ」と位置づけており、公式説明では、正面を広く平らにして親指を添えやすい形状にし、側面を薄くすることでシャフトのしなりをさらに高め、ラケットへのパワー伝達を高めるとしています。

つまり、無印が「ねじれを抑えつつしなりやすくし、コントロール性も確保する」ことを軸に説明されるのに対し、プラスは「正面を平らにして親指を添えやすくした握りやすさ」と「側面を薄くしてしなりを一段と引き出す」点が公式に強調されている、というのが公式表記から確認できる違いです。世代関係や優劣を断定することは避け、当サイトでは各モデルの公式スペックに書かれた表記をそのまま収録しています。

収録データでの搭載例

当サイトのヨネックス収録ラケットでは、「エナジーブーストキャッププラス」が25モデル、「エナジーブーストキャップ(無印)」が9モデルに記載されています。このほか、公式グローバルサイトの英語表記をそのまま収録した「TFA Cap Plus」が4モデル(ASTROX 02 CLEAR・ASTROX 02 ABILITY・NANOFLARE 002 CLEAR・NANOFLARE 002 ABILITY)にあります。

プラスの25モデルのうち24モデルは現行で、現行の内訳はASTROXが12モデル、NANOFLAREが9モデル、ARCSABERが3モデルと、主要3シリーズを横断して採用されています(廃番は2021年発売の旧ASTROX 99 PROの1モデル)。税込定価でみても16,500円のASTROX 11から38,500円のASTROX 100 ZZまで幅広く、エントリー機から最上位機まで同じ表記があります。上位機の代表例はASTROX 99 PRO・NANOFLARE 1000 Z・ARCSABER 7 PROなどです。

無印の「エナジーブーストキャップ」は9モデル(現行5・廃番4)です。現行ではASTROX 70・NANOFLARE 70などに、廃番では2018年発売のASTROX 99・ASTROX 88D・ASTROX 88Sと2021年発売の旧ASTROX 99 GAMEに見られます。現行の主力ラインではプラスが広く使われ、無印は2018〜2021年発売の旧モデルと一部の現行モデルに残るかたちになっています。

選ぶときの見方

剣先キャップはシャフトのしなりや打球感に関わる要素のひとつですが、打球の感触はキャップの種類だけで決まるわけではありません。シャフトの硬さ(フレックス)や芯材のソリッドフィールコア、重量(U規格)、ガットの張力(テンション)とあわせて全体で見るのが実用的です。エナジーブーストキャップ/プラスの搭載有無は、各モデルの詳細ページの搭載技術欄で確認できます。条件で絞り込んで探すならラケット検索からどうぞ。