フレーム内振動吸収システムとは
フレーム内振動吸収システムは、リーニン(LI-NING)のバドミントンラケットに採用されている振動吸収の仕組みの名称です。リーニン製品を国内で扱う正規代理店のFUNPORTは、この仕組みを英語名「HDF SHOCK ABSORPTION SYSTEM」とあわせて「フレーム内振動吸収システム」と表記し、「フレームを発泡剤で中実構造とし、身体への負担を軽減するシステム」と説明しています。
名前のとおり、はたらく場所はフレームです。中空になっているフレームの内部を発泡剤で満たして中実(中身の詰まった)構造にすることで、打球時に生じる振動や衝撃を抑え、腕や身体への負担を和らげるという考え方に基づいています。当サイトの収録スペックでも、この表記はフレーム側の搭載技術として記載され、シャフトやグリップの技術としては登場しません。
公式の位置づけ
正規代理店の製品ページでは、フレーム内振動吸収システム(HDF SHOCK ABSORPTION SYSTEM)は「フレームを発泡剤で中実構造とし、身体への負担を軽減するシステム」と一貫して説明されています。打球感やしなりを担うシャフト技術(UHBシャフトなど)や、反発性を高めるフレーム設計(FRTPテクノロジーなど)とは役割が分かれており、あくまで振動・衝撃の緩和を受け持つ仕組みとして位置づけられています。
メーカー公称の範囲では、効果は「身体への負担の軽減」という定性的な言い方でうたわれています。振動をどれだけ抑えるかといった数値は公式に示されていないため、当サイトでも数値では扱っていません。
収録データでの搭載例
当サイトの収録ラケットのうち、公式スペックの搭載技術欄にフレーム内振動吸収システムの記載があるのは13機種で、いずれもリーニンのラケットです。内訳はAXFORCEシリーズが8機種、HALBERTECシリーズが5機種です。
| シリーズ | 収録数 | 代表モデル | 税込定価の幅 |
|---|---|---|---|
| AXFORCE | 8 | AXFORCE 100・AXFORCE 80・AXFORCE BIGBANG | 22,000〜33,000円 |
| HALBERTEC | 5 | HALBERTEC 9000・HALBERTEC 8000 | 27,500〜31,900円 |
搭載機はリーニンのAXFORCE(雷霆)とHALBERTEC(ハルバーテック)の2シリーズに集中しており、税込定価はいずれも2万円台前半から3万円台までの帯に収まっています。同じAXFORCE 100やAXFORCE 90 DRAGON MAXのように、フレーム内振動吸収システムがUHBシャフトやFRTPテクノロジーといった他の技術とあわせて搭載されるモデルもあります。個々の搭載状況は各モデルの詳細ページの搭載技術欄で確認できます。
見方・選び方
打球時の振動や打球感は、フレーム側の仕組みだけで決まるものではありません。ガットのテンションやシャフトの硬さ、フレームに使われるカーボン素材によっても変わるとされています。フレーム内振動吸収システムの有無だけで選ぶのではなく、重量(U規格)や価格、同時に搭載されるUHBシャフトやFRTPテクノロジーといったリーニンの他技術とあわせて、全体で見比べるのが実用的です。搭載機を絞り込むならラケット検索やリーニンのラケット一覧から辿れます。
関連する振動吸収の技術
フレーム内部で打球時の振動を抑えるという発想は、リーニンに限ったものではありません。ヨネックスにも振動吸収をうたう表記があり、フレームサイドにメッシュ状の素材を使うVDMや、フレーム内部に発泡剤を内蔵するソリッドフィールコアがそれにあたります。メーカーごとに素材・構造・名称は異なるため、当サイトでは各モデルの公式表記をそのまま収録しています。どれが優れているかではなく、それぞれの仕組みの違いとして見比べてみてください。