まず一人でできることから

ラケットとシャトルは手に入れたけれど、相手がいないと練習できないと思っていませんか。実は、最初の基礎は一人でも十分に始められます。シャトルの扱いに慣れ、素振りでスイングの形をつくり、自分で球を出して打つ。この段階を踏んでおくと、相手と打ち合うときにスムーズです。世界バドミントン連盟(BWF)の学校向け公式プログラムBWF Shuttle Timeにも、シャトルやボールを投げる遊びなど、道具に慣れる活動が多数用意されています(BWF Shuttle Time「Activity of the Month」)。

握り方はグリップの握り方、スイングの考え方はラケットの基本の振り方を先に読んでおくと、この記事の練習がやりやすくなります。

シャトルの持ち方

シャトルの持ち方(羽根の部分を軽くつまみ、コルク側から落とす)
羽根の部分を軽くつまんで持ち、コルク側から落とす

シャトルは、羽根の部分と、コルク(台)の部分でできています。サービスを打つときや、相手に球を出す(フィードする)ときは、羽根の部分を軽くつまんで持ち、コルク側から落とすのが基本です。羽根をつぶさないよう、そっと持ちます。シャトルの構造や種類(水鳥・ナイロン)については水鳥シャトルとナイロンシャトルにまとめています。

素振り(シャトルなしでスイング)

まずはシャトルを使わず、スイングだけを繰り返す 素振り から始めます。目的は、正しい握りのまま、フォームを体に覚えさせることです。頭上から振るオーバーヘッドの動きは、ボールを遠くへ投げる動作に似ています。BWF Shuttle Timeの「Throwing Games(投げる遊び)」も、この“投げる感覚”をショットにつなげるための活動です。鏡の前や、指導者に見てもらいながら、力まずゆっくり振って形を確認しましょう。

自己ノック(自分で落として打つ)

次の段階が、自分でシャトルを出して打つ 自己ノック です。

  • トスして打つ: 片手でシャトルを軽く上げ、落ちてくるところをフォアハンドで打つ。まずは当てることから
  • 落として打つ: シャトルを前に落とし、ワンバウンドしないうちにネット前の球を打つ感覚をつかむ

最初はうまく当たらなくて当然です。BWF Shuttle Timeにも、風船やシャトルを使って握りを保ちながら扱いに慣れる活動(Grip Change with Shuttleなど)があり、遊びの中で少しずつ慣れていく設計になっています。

壁を使った練習

壁に向かって打ち返す壁打ちも、一人でできる練習です。連続して当て続けることで、ラケットにシャトルを当てる感覚と、反応の速さを養えます。まわりの人や物に当たらない、十分な広さのある安全な場所で行いましょう。

段階的に難しくする

一人練習でも、いきなり難しいことをせず、易しいところから少しずつ難度を上げるのが上達の近道です。ヨネックスの練習マニュアルでも、まずは切らさずに続けることから始め、段階的に負荷を上げていく組み立てが示されています(ヨネックスの併用練習マニュアル)。「当てる → 続ける → 狙う」の順に進めるイメージです。

一人の基礎ができたら、相手と打ち合う練習へ進みます。練習全体の組み立て方は練習メニューの組み立て方、覚える順番は初心者が覚える順番を参照してください。打つ場所や仲間の探し方は体育館・コートの探し方にまとめています。用具の消耗品であるシャトルはシャトル一覧から選べます。