先に、この記事で扱う決まりを表にまとめます。

場面 求められる服装 根拠
体育館の個人開放 運動に適した服装と室内用シューズ 各体育館の利用案内
名指しで不可の例 ジーンズ・スカートは不可 江戸川区スポーツセンター・台東リバーサイドスポーツセンター
大会の競技中 協会の審査合格品のウェアとシューズ 大会運営規程第23条
大会の準々決勝から ペアは色とデザインが同じか類似したウェア 大会運営規程第23条
ウェアの表示 文字列は高さ6〜10cm・横30cm以内、背番号は高さ15cm以内 第24条・ビジュアルガイド
コーチ席・引率者 コーチ席に入る人にも服装の定めがある 全日本シニアの競技・審判上の注意

体育館は「運動に適した服装」、大会は「審査合格品」

服装の決まりは、打つ場所によって根拠が変わります。体育館の個人開放で効いているのはその体育館の利用案内、大会で効いているのは日本バドミントン協会の大会運営規程と、その大会の要項です。ふだんの練習と大会で求められるものが違うのは、そもそも別の文書が決めているからです。

体育館の利用案内が求めていること

多くの体育館は、持ち物の欄に服装を書いています。表現は違っても内容はそろっています。

  • 立川市泉市民体育館:「運動に適した服装(スポーツウェア等で、伸縮性・吸湿性のあるもの)、室内シューズ、ラケット、シャトル、ボール等はご持参ください」
  • 尼崎市立中央体育館などのスポーツプラザ(一般開放):「運動に適した服装とシューズでご利用ください」
  • 豊島体育館:「運動の出来る服装、上履き、水分補給の飲み物(ふた付き)を持参してください」
  • 堺市家原大池体育館の共用(個人)プログラム:持ち物は運動しやすい服装・室内用シューズ・タオル・蓋のできる飲み物
  • サプリ村野スポーツセンター:運動に適した服装と体育館シューズが必要

つまり、公式に求められているのは動ける素材の服と、室内用の靴です。ブランドや競技専用ウェアの指定はどの利用案内にもありません。

ジーンズ・スカートを名指しで断っている体育館がある

「運動に適した服装」の中身を具体的に書いている体育館もあります。

デニムは伸びず、金具が床や自分を傷つけます。名指しで断っている体育館があるということは、迷ったら避けるのが安全側だということです。靴の決まりは体育館ごとにさらに細かいので、シューズのマナーを参照してください。ウェアそのものの選び方はバドミントンのウェアの選び方、靴下はバドミントンのソックスにまとめています。

大会に出るときは、規程が服装を決める

大会運営規程第23条は「競技中、競技用ウェア、シューズを着用する。着用するウェア、シューズは競技の品位を保つために本会の審査合格品とする」と定めています。都道府県の要項もこれを受けます。東京都バドミントン協会の各大会共通要項は「試合時の服装については、白色又は(公財)日本バドミントン協会の審査合格品とする」と書いています。

第23条には色の規定も入っています。全日本総合バドミントン選手権大会と国民スポーツ大会バドミントン競技では、準々決勝から、ペアはマッチ中に色とデザインが同じか類似したシャツとショーツ(または同等の衣類)を着用しなければなりません。また、対戦相手のプレーヤー/ペアが明確に異なる色のウェアを着用していない場合は、大会申し込み締め切り時のランキングが低い側が色を変えることになっています。ペアで出るなら、ウェアの色は当日ではなく事前に相談しておく話題だということです。

表示できるもの・大きさ

第24条と、ルールブックに収録されたウェアのビジュアルガイドは、ウェアに載せられる文字と広告の位置・大きさを決めています。上衣の背面は上部から3箇所までの文字列表示と、中央部の背番号、下部の広告帯が認められ、文字列は高さ6cmから10cm・横30cm以内、背番号は高さ15cm以内です。背面に載せられるのはプレーヤー名・チーム名・スポンサー名・都道府県名などで、上衣背面と明確に区別できる色と、視認性の高い文字・数字が求められます。広告等は製造メーカーのロゴを含めて所定の箇所に表示でき、1つの表示の大きさは20平方cm以内(1つだけは50平方cm以内でも可)です。下衣(ショートパンツ・スカート・ワンピース・ロングパンツ)は左右それぞれ2つまで、ソックス・リストバンド・サポーター等にも大きさの上限があります。

条文としての読み方は着衣と広告の規則に詳しくまとめました。学校の大会ではゼッケンや所属表示の指定が要項ごとに入るので、要項の「その他」の項を必ず読みます。ローカルルールの探し方は大会ごとのローカルルールを参照してください。

コーチ席・引率者の服装にも決まりがある

打たない人にも規定が及ぶ場合があります。全日本シニアバドミントン選手権大会の「競技・審判上の注意」は、プレーヤーには「競技用ウェア・シューズを着用してください。着衣上の表示については、大会運営規定24条を遵守してください」としたうえで、コーチ席に入る人には「試合にふさわしい服装で臨んでください。ジーンズ、スリッパ、サンダルは禁止」と明記しています。

保護者やコーチとして会場に入る日は、この一文が効きます。観戦席側の決まりは観戦のマナーにまとめました。

サークルの服装に明文は無い

サークルやクラブの練習で何を着るかについては、競技団体の規程にも公的機関の資料にも明文が見つかりませんでした。確かなのは、その体育館の利用案内が求める「運動に適した服装と室内用シューズ」を満たすこと、そして大会に出る予定があるなら審査合格品のウェアを1着用意しておくと当日困らない、という2点です。サークルでの決まりごとはサークル・クラブでのマナー、始めるときの持ち物は初心者の用具チェックリストを参照してください。